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台風後には速やかにキトサン散布を
- 瀬尾義治
- 2018年9月1日
- 読了時間: 1分

台風21号が迫ってきています。前回の20号と似た進路が予測されていますので、四国、関西、北陸の地域の皆様は特に注意してください。
キトサンには植物の傷の修復作用があることがわかっています。台風などの強風に曝されると植物の葉や茎は目に見える傷、また目に見えない細かな傷が無数にできてしまい、その傷口から病気の感染が起こる可能性が高くなります。傷口の修復に時間がかかると養水分を失い、病気の発生など様々なリスクが発生します。傷口修復と植物免疫の回復のため、速やかなキトサン散布が効果的です。
キトサン散布により期待できる効果 ①病原菌感染を予防するキチナーゼ、グルカナーゼなどの溶菌酵素の活性 ②フェニルアラニンアンモニアリアーゼ(PAL)活性によるカルス(未分化細胞)形成よる傷口の修復促進とリグニン合成の促進(繊維の強化) ③ペルオキシダーゼ活性によるリグニン合成促進 ④細胞内での抗菌物質ファイトアレキシンの誘導 ⑤植物ホルモン エチレン、ジャスモン酸の誘導、病気の感染に対して抵抗性向上(殺菌、抗菌作用を含む) ⑥細胞分裂の活性により光合成能の向上(葉緑素クロロフィルa₊bの増加)
⑦塩害による枯れを低減(キトサンと塩素のキレート結合)
ぜひ、参考にしてください。