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INFORMATION

台風、風害、降雹害などの後には速やかにキトサン散布を

キトサンには植物の傷の修復作用があることがわかっています。台風などの強風に曝されると植物の葉や茎は目に見える傷、また目に見えない細かな傷が無数にできてしまい、その傷口から病気の感染が起こる可能性が高くなります。傷口の修復に時間がかかると養水分を失い、病気の発生など様々なリスクが発生します。傷口修復と植物免疫の回復のため、速やかなキトサン散布が効果的です。

 

キトサン散布により期待できる効果
①病原菌感染を予防するキチナーゼ、グルカナーゼなどの溶菌酵素の活性
②フェニルアラニンアンモニアリアーゼ(PAL)活性によるカルス(未分化細胞)形成よる傷口の修復促進とリグニン合成の促進(繊維の強化)
③ペルオキシダーゼ活性によるリグニン合成促進
④細胞内での抗菌物質ファイトアレキシンの誘導
⑤植物ホルモン エチレン、ジャスモン酸の誘導、病気の感染に対して抵抗性向上(殺菌、抗菌作用を含む)
⑥細胞分裂の活性により光合成能の向上(葉緑素クロロフィルa₊bの増加)

⑦塩害による枯れを低減(キトサンと塩素のキレート結合)

ぜひ、参考にしてください。

薬剤抵抗性広がる

2017.2.26


人間、家畜、植物へ薬が効かない薬剤抵抗性が国際問題となる中、2016年G7伊勢志摩サミットでは薬剤耐性菌について各国が協調して取り組むことを確約しました。また、2016年度の農水省の調査では、国内農産物で薬剤抵抗性病害虫の発生が3年で2倍以上に増えたと警戒を強めるよう薬の使用に注意を呼び掛けています。

 

世界的に薬剤抵抗性が広がる中、病原性微生物に対して抵抗性を高めるキトサンがEU27ヵ国の有機農業で使用許可されたことは、このような背景とも関係していると思われます。同じ有機同等性を承認する日本でも許可される期待が高まります。

 

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