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キトサンとフルボ酸のシナジー

seoyoshiharu

エジプトのアレクサンドリア大学で行われた減肥した条件下におけるジャガイモの生長と収量に対するキトサンと腐植酸の試験(2017)からご紹介します。エジプトはジャガイモの生産量では世界15位と日本(30位)よりも上位国です。そのエジプトで行われた試験内容は、窒素(N)とカリ(K)を4つの異なる施肥量で、キトサンと腐植酸の使用区と未使用区でデータをとったものです。N、Kを25%削減した区で、キトサン、腐植酸を併用した区では、未使用区に比べて173%増収し、MLサイズの合計割合が増加したという結果になりました。下のグラフと表は、データをもとに加工したものです。


Alex.J.Agric.Sci. Vol.62, No.1, pp.135-148, 2017



注目していただきたいのは、NK75%(25%削減)の未使用区を100%とした場合、キトサン単独で109%、腐植酸単独で114%に対して、キトサン+腐植酸併用区で173%収量が増加したという点です。今年の北海道でのジャガイモ栽培の事例においても、キトサンと腐植酸(フルボ酸)併用により飛躍的に増収した事例とも一致します。


キトサンは植物ホルモンのジャスモン酸を誘導して塊茎の生長を促進する作用が報告されています。また、腐植酸(フルボ酸)は、キレート作用によりミネラルや養分の吸収効率を高めたことで、減肥した条件下でも効率よく肥料を吸収できた可能性を示しています。


原文では、Humic Acidと表記されていますが、私たちは、腐植土(ペレット)から抽出した溶液を「腐植活性水」または「フルボ酸」と呼んでいます。キトサンとフルボ酸の併用の参考にしてください。




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