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銅剤とキトサンで薬害軽減


写真は、軟腐病の防除に銅剤とキトサンを混合して散布されている海北道斜里町のタマネギです。(2023年7月12日)


一般的に銅剤を複数回使用した場合には、薬害として黄変が見られることがありますが、キトサンと銅剤を組み合わせた場合、単独で適用した場合よりも、植物細胞質内に銅の検出が少なかったという報告があり、それはつまり、キトサンと銅剤の混合では、感染が起こる葉の表面上に有効成分が残り、細胞内への移行を阻害していたということです。。キトサンは、アミノ糖の天然高分子で、酸溶液中ではカチオン(正電荷)となるため、ジャガイモの葉の表面の負(マイナス)電荷と硫酸銅五水和剤の両方に付着することができ、展着剤(sticker)として働いたことで、銅の細胞質への移行を抑制し、黄変を抑えたという仕組みです。


詳しくは、INFO及び過去のUPDATEを参照ください。

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