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キトサンはオーガニックで使える?

更新日:9月5日

答え:日本国内ではNO。

ただし、EUとアメリカではYES。


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EUとアメリカのオーガニックにおいて、キトサンは使用することができる資材であるということです。


米国環境保護庁EPAが、キトサンを最低リスク殺虫剤免除対象の有効成分リストに追加した件について、アップデートしましたが、この有効成分リストというのは、農薬に相当する成分が対象です。一方で、不活性成分(Inert Ingredients)というのは、農薬と一緒に使うことができる農薬以外の成分、例えば展着剤などが対象になります。


キトサンは、EUにおいては2017年にオーガニックで使用を認められました。Basic Substance(天然由来物質)という農薬以外の成分というカテゴリーとしてですが、使用目的は殺菌剤です。


アメリカのオーガニックプログラムにおいては、キトサンがオーガニックで利用できるとは言及されていません。しかしながら、オーガニックプログラムの中では、米国環境保護庁EPAのリスト4Bの不活性成分は使用が認められており、キトサンはそのリストに記載されている物質です。不活性成分としての利用ですので、展着剤(機能性展着剤)としての使用に限定されます。


ChatGPTが下記の通りまとめてくれたので、一覧表をご参照ください。


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まとめ


  • EUでは、キトサンは正式に植物保護用途として「天然由来物質(Basic Substance)」認可 → 有効成分・有機認証可


  • 米国では、EPA 25(b) により最低リスク農薬の有効成分として販売可能だが、有機認証では有効成分として使えず補助的な不活性成分としてのみ使用可 (展着剤として使用可)


  • 日本では農薬登録なし→ 有機認証利用は不可

    かつては、特定防除資材としての利用も検討されていた。


アメリカでは2022年11月からは、キトサンを有効成分として使用する殺虫剤であっても、連邦法(FIFRA)に基づく通常の登録が不要となりました。これにより、慣行栽培でキトサンを有効成分として配合する商材化のプロセスがコスト面において相当軽減されたことになります。(詳しくはこちらを参照ください。)


さらに、キトサンを配合した農業資材は、化学処理されたキトサンも含めて、EUでは天然由来物質(Basic Substance)、アメリカではEPAのリスト4B記載の不活性成分としてオーガニックでの使用が認められているため、上記のEPAによる最小リスク殺虫剤免除対象有効成分リストへの追加も加えて、慣行栽培、有機栽培において、使用する環境がかなり整備されていることが分かります。



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