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炭素補給で美味しさをキープ

瀬尾義治

和歌山県有田川町のミディトマト(華セブン)の生育が順調です。過去2年間は窒素が多く残り過ぎたため、窒素系の肥料は全く施用せず、替りに緑肥(ソルゴー)、米ぬかボカシ、竹パウダーを積極的に施用し、C/N比のCを補給し、残留窒素に対してC/N比のバランスを整える土作りをされました。

その成果は、生育にも、味にも表れていました。糖度だけではなく、酸味とのバランスもよく、とても美味しい味を維持されていました。

前回訪問したときの2月1日の気温は10℃前後でしたが、今回の4月半ばの気温は20℃前後と10℃近く高くなっています。気温が2倍になると維持呼吸も2倍になるということは、体内の炭水化物を呼吸によって分解していく速度が高まるため、一般的には味は落ちてもおかしくない時期ですが、土壌炭素の補給により、2月並みの美味しさを維持されていました。

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